2014-12-15 鱗粉 詩 あなたの魔法の鱗粉で わたしの瞼を輝かせてください。 とろけるような蜂蜜で わたしの唇を濡らしてください。 羽を広げてそちらまで 今すぐわたしがゆけたなら。 けれども寒さで力尽き 途中で地面へ墜ちるでしょう。 そうしてだれかがそれを踏み ばらばらになり死ぬでしょう。 空気の中に鱗粉と、 あなたの記憶が漂うでしょう。 あなたはきっとそれを見て 「愛していた」と嗤うでしょう。