片隅でうたい続ける、わたしたちは。

詩人の秋野りょうと、写真家千川うた(仮)の女性二人のユニットで綴る、詩のブログです。

刹那は連なっていく

ひとりの人をひたむきに愛する時間こそが刹那だと思っていたが、刹那こそが時間とともに連なっていくのではないか。これを愛と呼んでよいのかよくわからない、まったく不毛なのかもしれないけれども。

 

「人生はらせん階段のようにできているんだよ」と、小さなころに誰かが言った。DNAのらせん構造のように、私たちの実に退廃的な時間が連なってきているのならば。これは愛ではない、なぜならば引きずられて日常が歪んでいくことが一切ないからだ。