片隅でうたい続ける、わたしたちは。

詩人の秋野りょうと、写真家千川うた(仮)の女性二人のユニットで綴る、詩のブログです。

希死というもの

不健康な生活を続けていると、あるとき、ぱっと何か、季節だの気温だの気圧だのの変化が現れ、それがトリガーとなって寝込んでしまう。ふわふわ空気中に漂えていたものが、ひどくつよい重力に引っぱられて地底まで潜ってしまうのではないか、と思うぐらいだ。希死というものは病理の面から言っても仕方がない。希死は誰かを否定しているわけではない。特に、私を産んだ母親のことを。このもやもやとした黒い雲のようなものを追い払いたいけれども、常にこれらと生きていかねばならないのだと思う。まったくもって憂鬱なことだ。呼吸をしてごはんを食べていれば生きのびることもできよう。