片隅でうたい続ける、わたしたちは。

詩人の秋野りょうと、写真家千川うた(仮)の女性二人のユニットで綴る、詩のブログです。

不眠症短歌9

「ゆるふわ」や「知的女子」ってくくられる、「女はこう」と。
その閉塞感。

恋愛はしていなかった
セックスをすればよいのはただ楽だった

スタンプを深夜に君と送り合う
親指踊るリズム愉しい

掴みたい
エロの先にも見えること
女の権利、産まない権利

僕たちが互いに長所を褒めあえばいつか差別はなくなるのかな?

進むしかない、
進むしかないと思う。
何もおそれず進むしかない。

弟がタオルケットを姉に掛けて
出勤していく金曜の5時

タケノコをシャキシャキ食べるボリボリと。
遠いタイからカリーとなって。

エアコンが君の部屋にも付いたこと
とてもうれしく元気を願う

ぼくらには「バズらせる」しか世の中に貢献してゆく術はないのか

炎上の先に明るさはあるのか
リアルに燃える都市があるのに

土を踏もう。
裸足で土にぐっと立とう。
アスパラみたいにぐんぐん伸びる。

生牡蠣を貪るように食べるんだ
ぱつとするほどレモン散らして

くだらないこのくだらないわたくしを
ささえるひとにことばがでない

痛みやら苦しみやらの表現は
オナニーだけど信念でもあり

地中から吸い上げるのだ
養分をすべて自分の書く糧にする

街を歩き、足をつかって汗をかく。
呼吸整え、いま学ぶとき。

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秋に共同詩集に参加させていただけることになりました。詩人のほうの筆名が決まりました。「秋野りょう」です。「秋野」は祖母の名前(名字ではない)、「りょう」は友人の名前をもじったものです。

また、写真とのコラボも引き続き行ってゆきます!ちょっとずつちょっとずつ進みますが、お楽しみに!