詩
ねむれないんだ きみよ たすけてよ くすりを いちじょう こっそり ふやすよ あしたは どうしても がんばりたいんだ おゆを のむよ あったかい おゆを そちらには とどかないんだろう あったかさが ずっと こごえているままなのだろうか きみは ふゆのみちを …
あなたの魔法の鱗粉で わたしの瞼を輝かせてください。 とろけるような蜂蜜で わたしの唇を濡らしてください。 羽を広げてそちらまで 今すぐわたしがゆけたなら。 けれども寒さで力尽き 途中で地面へ墜ちるでしょう。 そうしてだれかがそれを踏み ばらばらに…
深い、黒い森の奥で おんなが てまねきして いった 「これを、お食べ」 ガブリと躊躇なくかぶりついたその球体は血の色をしていて、噛みしめれば噛みしめるほど子宮が痛み、子宮口からは5センチの胎児が出てきた。赤黒い体液を洗い流せば、胎児は青白く輝き…