片隅でうたい続ける、わたしたちは。

詩人の秋野りょうと、写真家千川うた(仮)の女性二人のユニットで綴る、詩のブログです。

2014-11-24から1日間の記事一覧

睡眠障害

ねむさ(まるで病的な)、まどろみ。 瞼は重く 体はだらりとしていて 夢の中で、古びた校舎の中を歩いていた さまざまな手作りの座布団が披露されて 中の具が小豆であるとか何であるとか (具は月によって変わるそうであった) 睡眠をうまくやらなければ う…

女に光を与えてください。

「女は花だ」と世間は喩えるが グロテスクな棘を 虐げられた歴史を 強いられる労働を 堂々と行われるセクハラを 打ち明けられない悩みを 美しくあるために払う対価を 時間を 手間を 努力を 結婚と出産への焦りを 「ブス」とレッテルを貼られる哀しさを 毎月…

世界に、光があればよい

ゆらり ゆらり。 揺れる 波の音を 眠れない夜に iPhoneにイヤフォンを付けて 聴くのだ 人生は揺れて! ぼくの心は揺れて! 日本は揺れて! 原発は揺れて! ゆら ゆら。 と、 くらげのように 水族館のイルミネーションに照らされて ぷかりぷかりと 水面まで上…

私の生活、愛すべきこと

道化なのだ、すなわち。 私の人生とは 生活とは 表現とは 空虚で 全世界に公開する自慰で くだらない。くだらない。くだらない。 自慰を見る人がいるならばね。 意地でもぼくがそれを魅せ続けることができる、ならばね。 ストリップ劇場の女優は優美に踊って…